ところで狂雲どこへ行く？

痛む時に

また心が

散漫になっている

集中したい

あたりまえのように

生きてみたい

手は足だ

足は手だ

変なこと言う

現実だ

悩ましいのは

幸福の原理より

行動の原理

憎らしい重力が

病む生理に

ぴたりとはりついて

身動きできなくさせている

一体何を求めよう？

静かに骨は

嘔吐する

実存だろうが

幻想だろうが

とどのつまりは

病（やまい）につきる

酔いもできないこの体

冷めた地面を

さまよい歩く

ところで狂雲どこへ行く？

それにしても

僕は僕で

苦しむほかはないのだ